部屋のタンスのすぐ側に、腰くらいの身長の黒髪の少女が立っている。長い髪の毛で顔は覆われていて、口元だけかすかに見えている。
次の瞬きの瞬間、何か物言いたげにすり足でこちらに向かってきた。
「た、たすけて…!や、やばい…まじかよ…」
身体が緊張し、咄嗟に両手ではらいのけた!
バサッと布団が吹っ飛ぶ。心臓がドクドク動いている。背中には軽く汗をかいていた。
布団に横たわりながら、じっと一点に視線が集まる。
暗い部屋、窓際に首吊りをした得体の知れないものがぶら下がっている。
「嘘でしょ…」
咄嗟にアレクサに話しかける。
「アレクサ、電気つけて」
アレクサ『ピッ』
そこにはハンガーにかけたヒートテックの長袖Tシャツが絶妙な形で袖が曲がりぶら下がっていた。
.。゚+.(・∀・)゚+.゚
夜、やはり目が覚めてしまう。身体がまだ断食に追いついてないのだろうか。それも悪夢付き。
この類の悪夢も、もう数百回みてきた気がするが、一向に慣れない。たまに地縛霊でもいるのかなと疑ってみたりするが、そんな気配もない。
このまま暗くして寝るのは嫌な感じなので、アレクサに森の小鳥のさえずりを流してもらい、そっと目を閉じた。(アレクサ最高)
16時間の断食ダイエットの後の中食、いつも以上に食べてしまう。ナッツも白米もめちゃウマ。
残りの8時間は自由と有名な書籍には書いてあったが、本当に合ってる?!ともう一度スマホで調べてみる。
……いいのかな…たぶん。
そう思いながら、今日は自分の部屋の大掃除をすることにした。(何かを新たに始めると、身の回りを綺麗にしたくなるものだ)
断捨離!断捨離!まるでお腹の脂肪を落とさんとばかり部屋の溢れた服やゴミを片っ端から捨てていった。
めちゃスッキリ。
なんか、お腹もホッソリした気がした。
はじクラ☆パパ